STARCRAWLER JAPAN TOUR 2018@CONPASS

2018.03.10 Saturday

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    Kitty, Daisy & Lewis, Julien Baker, The xx, Bonobo, Hazel Englishなどなど今年は例年に無くLiveに足を運んでいるが、その中でも圧倒的熱量でオーディエンスとぶつかり合ったのは間違い無くStarcrawlerだろう。

     

     

     

    東京、名古屋、大阪と各地でチケットがソールドアウトしたそうだが納得である。

    ボーカル=アロウ デ ワイルドのデカさと華奢さと美しさがもたらすロックシンガーとしてのカリスマ性だけでは無く、

    ヘンリー・キャッシュのキレにキレたギターリフ&ソロ、黙々と堅実なリズムを刻むティム・フランコ (Ba.)、オースティン・スミス (Dr.)。正直アルバムを聴いた時はやや肩透かしを喰らったものだが、彼等がステージで炸裂させる初期衝動が私の音楽に対する初期衝動を何年かぶりに引きずり出した事は確かだ。

     

     

     

     

    などとぼんやり思いふけりながらビールをチビチビやっていると、噛まれたのだ。アロウ嬢に。

     

     

    (本物の血ではありません。一応。)

     

    まず、Conpassという会場は、アーティストがステージから楽屋に出入りする為に客がたむろするバーカン前を通過しなければならない、という事をふまえていただきたい。

     

     

    バンドが最後の曲(何だったか覚えてないが)をプレイしている最中、先だってステージを去るアロウ。

    もちろんオーディエンスはまだまだフロアに所せましと集まっている最中。ひと気の無いフロア外後方でフワフワしている私。

     

     

    演奏がクライマックスを迎える中、突如、激しい勢いでステージ袖の扉が空く。するとさっきまでステージに居た筈の真っ赤な髪の手足の長い女が『死霊のはらわた』って感じの形相で立っている。「ヤバい」と思った時は遅かった。アロウは人間とは思えないスピードでこちらに飛び掛かり、完全にむしる勢いで髪を掴み上記写真部に噛み付いたのだ。彼女を視界に入れてから噛まれるまで僅か2秒。デカいうえに速い。まるでPOVホラー映画に放り込まれた様な瞬間だった。

     

    何が起こったのか亜然としながら残りのビールを飲み干したがもちろん味などしない。

    そしてその直後にStarcrawlerの初回入荷分のレコードが全て完売した。

     

     

    「乗っている船はボロボロだが、そこには今沈むかもしれない底知れぬスリルがある。明日を生きるかそれとも今この瞬間を生きるのか。マイクで殴打され、ギターネックをア〇ルに突っ込まれてもかまわないStarcrawlerのデビュー・アルバム」

     

    とキャプションに書いたがそれに近い仕打ちを受けるとは夢にも思わない。

    そして私は昨日風呂に入る事を拒み眠りについた。

     

    Starcrawlerは音楽にのめり込み始めた時の初期衝動に加え、「初恋」という名の再生不可能な衝動まで墓から掘り返し台風の様に去って行ったのだ。

     

    この気持ちどうしてくれるんだまったく。

     

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