TELEVISION&KING BROTHERSのライヴに行ってきた

2016.01.23 Saturday

0
    ちょっとした好事情があって、70年代のパンク/ニューウェーヴに革命をもたらした伝説のバンドTelevisionの大阪公演に行ってきた。Televisonと言えばやはりこのデビュー・アルバム"Marquee Moon"



    インプロ(即興)が持つ可能性をロックのフィールドでネクストレベルに引き上げた事で大きな評価を得た名作。お客さんはやはりこの"Marquee Moon"に取り憑かれたのであろうミドルエイジの方が多かった。

    前座には関西発、キャリアも長いKing Brothers(以下KB)。2002年のThe Strokesの単独来日の前座でもライヴを観た事があるのだが、13年越しに再会したKBは日本屈指のロックンロールライヴバンドになっていた。



    夙川ボーイズでもお馴染みのマーヤ氏の暴れっぷり。スーツにコンバース、連呼する"ロックンロール"と時に意味不明なアジテーション。3ピースというフォーマットと暴発するガレージロックサウンドはまさに和製Jon Spencer Blues Explosion。そして開始早々”Marquee Moon"のイントロをプレイして我々観客を喜ばせるサービス精神。中盤からは3人全員が客席のセンターに降り立つLiveならではの演出。この究極のエンタメ精神こそが海外アーティストをも捉え続けてやまないのだろう。このパンクスタイルにスーツ姿の中年層もさすがにノリノリになっていた。ライヴ後に少しだけマーヤ氏と話をする事ができたのだが、こんな野ネズミの様な僕にも紳士かつ穏やかに接してくれ、ロックやレコードの話を沢山させてもらった。Televisonの曲では2ndの"Days"がお好きなんだとか。で、この時すでにビール4杯目。


    さてメインのTelevisonであるが、まあおじいちゃんである。不思議なもので見た目とは裏腹にトム・ヴァーラインの独特の爬虫類声はその色を失っていないし(高音が辛そうだったが)、生で聴けた瞬間はやはり鳥肌が立った。だが元々Televisonはフリージャズやインプロこそに創造性を見出したバンドであり、そういう意味ではトムの声、ポエティックな詞、カリスマ性と等しく、ギターのジミーとドラムのビリーのプレイがライヴの中核を成していた事は間違い無いだろう。それが如実に現れたのが誰もが待ち望んだ"Marquee Moon"。大好きな”Venus"のイントロを聴けた瞬間も上がったが、当然の事ながらハイライトをかっさらっていったのはやはり"Marquee Moon"なのである。ジャズ門外漢の僕ですらコルトレーンの"My Favorite Things"は永遠と流れていても苦痛では無いのだが、それと同種の中毒性がある。この曲からの影響を公言するアーティストは数知れない。

    アンコールの"See No Evil"でライヴは終了。1977年のライヴ音源↓と比べるとまるで別曲の様な仕上がりだったが、彼等が現役でプレイしてくれる事こそが奇跡なのだからよいのだ。

    See No Evil Is Evil=見ざることこそ悪

    終演後は"Marquee Moon"を聴きながら帰宅、酸化しきった安い白ワインと粗末な菓子を食べながらマーヤ氏オススメの"Days"を聴き直した。





     
    コメント
    ほんとは見たかったのですが・・・呼び屋が。
    テレヴィジョンで燃え尽きて、
    また安定の延期中止路線へ。
    • by t.t
    • 2016/01/31 5:27 PM
    コメントする
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL